咀嚼力アップランチが、スマートミールの目玉!!
ライオン株式会社 平井事業所
今回は、第6回認証(2022年8月)で★★★星三つを見事受賞されたライオン株式会社平井事業所を訪問しました。
「スマートミールを支えるみなさま」
向かって左から
横澤さん,松田さん,吉沼さん,堀池さん
労働組合代表:吉沼 優輝さん,株式会社ニッコクトラスト マネージャー:野中三恵子さん 管理栄養士:柳川由佳さん
――― それでは、最初に事業所の概要についてお聞かせください。
社屋全景
平井事業所は当初シャンプーやリンスなどの製造工場としてスタートしましたが、その後変遷があり、現在は新製品の開発や改良、そして製品開発の基盤となる基礎研究を担う研究所を中心として、これを支える関連部門とともに、日々、より良い製品づくりに励んでいます。特徴として当社他地区と比較すると若い世代や海外出身者が多いことが挙げられます。また、都内にある研究所で、様々なイベントで他地区からの来訪者も多いことから、オープンな雰囲気が感じられると思います。
――― 早速ですが、スマートミールの認証を受けようとしたきっかけは、なんですか?
2021年に、ニッコクトラストさんが給食業務を受託している四国坂出の当社グループ会社のライオンケミカル株式会社が、第 5回のスマートミール認証を受けたというお話を聞きました。ニッコクトラストさんにスマートミール提供のノウハウがあるならば、わが事業所も健康啓発のために是非取得したいと思いました。
当社の創業者小林富次郎は、高品質な製品の提供に加え、国民の健康習慣の啓発に尽力したばかりでなく、「従業員は、店の利益を得るための道具ではなく、一緒になって店を発展させてくれる協同者である」という強い信念を持っていました。未就学の従業員のために夜学校を開き、小学校教育の機会を提供し、従業員の健康にも深く配慮し、昭和初期に食堂を兼ねた大講堂が建設された記録があります。
健康経営という概念が注目される遥か前より、当社の中には「従業員は協同者」という考えが原点となり、今日まで受け継がれ「社員食堂」は従業員の健康を支える重要な施策となっています。国内 11事業所のうち、営業拠点を除いた 6事業所に食堂を設けており、事業所の規模にもよりますが、メニューは 3~ 6種類が提供され、うち 1つにはヘルシーメニューが含まれています。
このようにライオン株式会社の DNAには、「社員の健康」は大変重要だという考え方が根付いています。こうした理念の下、当平井事業所では、かなり早い時期から“バランスランチ ”や“ヘルシーランチ”という名前で減塩メニューや栄養価を調整したメニューを提供していました。
そのため、スマートミールを提供することには、まったく違和感がありませんでした。
――― 長い歴史の中で培われた風土は、素晴らしいですね!!
――― いよいよスマートミールの提供が、始まったわけですね。利用状況は、いかがですか?
はい、毎日のメニューが4種類あり、そのうちの1つがスマートミールです。食堂利用者数のうちスマートミール喫食者は、その時のメニューにより異なりますが、1/4くらいです。
――― かなり高いスマートミールシェア率だと感じますが、その理由はなぜだとお考えになりますか?
そうですね。開始直後はもっと少ない喫食数でしたが、利用者の声をお聞きして改善を繰り返してきました。給食委員会では4者(食堂管理部署・健康サポート部署・労働組合・給食会社)が、毎月様々な課題の協議を重ね、改善してきたことも利用者数が伸びた理由ではないかと思います。また、スマートミールについての説明POPなども効果的に設置できているからではないかと思います。
――― 給食委員会の構成が、理想的ですね‼ また、非常に連携が取れているように感じますが、、、
はい、そう思います。 4者が、それぞれの立場からの意見を出し合えますので、良い方向に進んでいると思います。口腔健康を研究する部署とのコラボでは、「咀嚼力向上メニュー」を募集し、優秀作品をスマートミールのメニューにしました。
――― それは、すごいですね!!さすがオーラルヘルスケアのライオンさん!! そして「咀嚼力アップランチ」と銘打ったのですね。素晴らしい!!
――― 「咀嚼力アップランチ」 の人気メニューを、ぜひとも公開していただけないでしょうか?
【参考】
ライオン公式 note「お口の機能低下を防ぎ、人々の「食べる・話す・笑う」楽しみを守りたい。自ら情報発信を行う研究員の想いとは」: https://note.lion.co.jp/n/n8f932ef45eeb
――― 「咀嚼力アップランチ」の提供後の反響についてお聞かせください。
2022年に実施した導入後アンケートでは、次のような結果になりました。
・スマートミール(咀嚼力アップランチ含む)の認知度: 97.1%
・喫食状況:「選択して食している」 56.8%、「選択していないが食してみる予定」 21.9%
・咀嚼力アップランチや食堂入口の掲示により、口腔機能・オーラルフレイルに対する興味・関心について69%が「増した」と回答。
・本企画をきっかけに、約 2割が「ひと口 30回噛むことを意識するようになった」、同じく約 2割が「口腔機能のケアをした」と回答。
給食委員会であがった意見としては、
・ヘルシー。体によさそうなイメージ。
・豆・レンコンなど普段は摂らない野菜が摂れる。野菜が摂れるからいつもスマートミールを選択するという方もいる。雑穀米が魅力的。
・他のメニューを選択した場合でも、こういうのも食べないといけないんだろうなと思うため、意識付けになる。
・筋トレを本気でやっている人の中に、スマートミールを選択している人がいる。
――― なるほど!!口腔ケアにまつわる研究者ならではの高いヘルスリテラシ―から発せられる意見が多いと感じます。これがスマートミールの喫食率の高さにも繋がっているのではないかと感じました。
――― ところで、スマートミール導入後、早くも4年経過しましたが、何か課題はありますか?
食材料高騰対策、 SDGs視点でのフードロス対策は、現下の重要事項です。これは、給食委員会でも協議しているところです。品質を担保した食事を提供し続けるためには、大変重要なことですので、しっかり現状把握を行い、改善に努めたいと思います。
――― ほかに、何かトピックはありますか?
健康経営スタンスでは、事業所ごとの健康や生活習慣の状況を見える化した健康白書「GENKIレポート」を給食委員会でも共有しています。このレポートの課題に対しては、食事に関するイベント開催なども利用して、従業員の意識啓発を行っています。活動内容は、全事業所看護職と共有し、拡大を目指しています。
――― 今後の展開計画についてお聞かせください。
ライオン株式会社で食堂を設置する6事業所のうち、認証事業所は、現在平井事業所1カ所だけなので、できるだけ早く全事業所の認証を目指したいと考えています。
――― 本日は、ライオン株式会社平井事業所ならではのスマートミールメニュー(咀嚼力アップランチ)誕生の背景や、推進活動について、貴重なお話をお聞かせいただきまして本当にありがとうございました。
ご馳走様でした。ありがとうございました。
今回は、第6回認証(2022年8月)で★★★星三つを見事受賞されたライオン株式会社平井事業所を訪問しました。
「スマートミールを支えるみなさま」
向かって左から
横澤さん,松田さん,吉沼さん,堀池さん
研究技術センター戦略統括部総務担当:梅澤宏明さん 松田一彦さん,人事部:川本和江さん,健康サポート室(平井)保健師:堀池茜さん
労働組合代表:吉沼 優輝さん,株式会社ニッコクトラスト マネージャー:野中三恵子さん 管理栄養士:柳川由佳さん
――― それでは、最初に事業所の概要についてお聞かせください。
社屋全景
当社は1891年の創業以来、130年以上の長きにわたり歯磨きやハンドソープ、洗濯用洗剤などの生活必需品をお届けしてきました。社の方針として手洗い、歯磨き、節水節電に代表される「より良い習慣作り」を掲げ、みなさまの健康の維持や衛生環境の向上と、近年の大きな社会課題である気候変動や海洋プラスチックの問題解決に貢献したいと考えています。
平井事業所は当初シャンプーやリンスなどの製造工場としてスタートしましたが、その後変遷があり、現在は新製品の開発や改良、そして製品開発の基盤となる基礎研究を担う研究所を中心として、これを支える関連部門とともに、日々、より良い製品づくりに励んでいます。特徴として当社他地区と比較すると若い世代や海外出身者が多いことが挙げられます。また、都内にある研究所で、様々なイベントで他地区からの来訪者も多いことから、オープンな雰囲気が感じられると思います。
――― 早速ですが、スマートミールの認証を受けようとしたきっかけは、なんですか?
2021年に、ニッコクトラストさんが給食業務を受託している四国坂出の当社グループ会社のライオンケミカル株式会社が、第 5回のスマートミール認証を受けたというお話を聞きました。ニッコクトラストさんにスマートミール提供のノウハウがあるならば、わが事業所も健康啓発のために是非取得したいと思いました。
当社の創業者小林富次郎は、高品質な製品の提供に加え、国民の健康習慣の啓発に尽力したばかりでなく、「従業員は、店の利益を得るための道具ではなく、一緒になって店を発展させてくれる協同者である」という強い信念を持っていました。未就学の従業員のために夜学校を開き、小学校教育の機会を提供し、従業員の健康にも深く配慮し、昭和初期に食堂を兼ねた大講堂が建設された記録があります。
健康経営という概念が注目される遥か前より、当社の中には「従業員は協同者」という考えが原点となり、今日まで受け継がれ「社員食堂」は従業員の健康を支える重要な施策となっています。国内 11事業所のうち、営業拠点を除いた 6事業所に食堂を設けており、事業所の規模にもよりますが、メニューは 3~ 6種類が提供され、うち 1つにはヘルシーメニューが含まれています。
このようにライオン株式会社の DNAには、「社員の健康」は大変重要だという考え方が根付いています。こうした理念の下、当平井事業所では、かなり早い時期から“バランスランチ ”や“ヘルシーランチ”という名前で減塩メニューや栄養価を調整したメニューを提供していました。
そのため、スマートミールを提供することには、まったく違和感がありませんでした。
――― 長い歴史の中で培われた風土は、素晴らしいですね!!
――― いよいよスマートミールの提供が、始まったわけですね。利用状況は、いかがですか?
はい、毎日のメニューが4種類あり、そのうちの1つがスマートミールです。食堂利用者数のうちスマートミール喫食者は、その時のメニューにより異なりますが、1/4くらいです。
――― かなり高いスマートミールシェア率だと感じますが、その理由はなぜだとお考えになりますか?
そうですね。開始直後はもっと少ない喫食数でしたが、利用者の声をお聞きして改善を繰り返してきました。給食委員会では4者(食堂管理部署・健康サポート部署・労働組合・給食会社)が、毎月様々な課題の協議を重ね、改善してきたことも利用者数が伸びた理由ではないかと思います。また、スマートミールについての説明POPなども効果的に設置できているからではないかと思います。
――― 給食委員会の構成が、理想的ですね‼ また、非常に連携が取れているように感じますが、、、
はい、そう思います。 4者が、それぞれの立場からの意見を出し合えますので、良い方向に進んでいると思います。口腔健康を研究する部署とのコラボでは、「咀嚼力向上メニュー」を募集し、優秀作品をスマートミールのメニューにしました。
――― それは、すごいですね!!さすがオーラルヘルスケアのライオンさん!! そして「咀嚼力アップランチ」と銘打ったのですね。素晴らしい!!
――― 「咀嚼力アップランチ」 の人気メニューを、ぜひとも公開していただけないでしょうか?
【参考】
ライオン公式 note「お口の機能低下を防ぎ、人々の「食べる・話す・笑う」楽しみを守りたい。自ら情報発信を行う研究員の想いとは」: https://note.lion.co.jp/n/n8f932ef45eeb
――― 「咀嚼力アップランチ」の提供後の反響についてお聞かせください。
2022年に実施した導入後アンケートでは、次のような結果になりました。
・スマートミール(咀嚼力アップランチ含む)の認知度: 97.1%
・喫食状況:「選択して食している」 56.8%、「選択していないが食してみる予定」 21.9%
・咀嚼力アップランチや食堂入口の掲示により、口腔機能・オーラルフレイルに対する興味・関心について69%が「増した」と回答。
・本企画をきっかけに、約 2割が「ひと口 30回噛むことを意識するようになった」、同じく約 2割が「口腔機能のケアをした」と回答。
給食委員会であがった意見としては、
・ヘルシー。体によさそうなイメージ。
・豆・レンコンなど普段は摂らない野菜が摂れる。野菜が摂れるからいつもスマートミールを選択するという方もいる。雑穀米が魅力的。
・他のメニューを選択した場合でも、こういうのも食べないといけないんだろうなと思うため、意識付けになる。
・筋トレを本気でやっている人の中に、スマートミールを選択している人がいる。
――― なるほど!!口腔ケアにまつわる研究者ならではの高いヘルスリテラシ―から発せられる意見が多いと感じます。これがスマートミールの喫食率の高さにも繋がっているのではないかと感じました。
――― ところで、スマートミール導入後、早くも4年経過しましたが、何か課題はありますか?
食材料高騰対策、 SDGs視点でのフードロス対策は、現下の重要事項です。これは、給食委員会でも協議しているところです。品質を担保した食事を提供し続けるためには、大変重要なことですので、しっかり現状把握を行い、改善に努めたいと思います。
――― ほかに、何かトピックはありますか?
健康経営スタンスでは、事業所ごとの健康や生活習慣の状況を見える化した健康白書「GENKIレポート」を給食委員会でも共有しています。このレポートの課題に対しては、食事に関するイベント開催なども利用して、従業員の意識啓発を行っています。活動内容は、全事業所看護職と共有し、拡大を目指しています。
――― 今後の展開計画についてお聞かせください。
ライオン株式会社で食堂を設置する6事業所のうち、認証事業所は、現在平井事業所1カ所だけなので、できるだけ早く全事業所の認証を目指したいと考えています。
――― 本日は、ライオン株式会社平井事業所ならではのスマートミールメニュー(咀嚼力アップランチ)誕生の背景や、推進活動について、貴重なお話をお聞かせいただきまして本当にありがとうございました。
取材当日スマートミールをご馳走になりました。咀嚼力アップランチは、毎週水、金曜日の 2日だけとのこと。この日は一般的なスマートミールの中でも、人気上位という「白身魚のグラタン風」をいただきました。彩りよく丁寧に綺麗に盛り付けられた料理は、見るからに美味しそう。一流レストランにも劣らない滋味深い優しい味にほっこりしました。作り手の愛の精神を感じました。
ご馳走様でした。ありがとうございました。