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健康経営実践勉強会「企業における持続可能でかつ健康な食事の推進」
~食から考える地球環境と私たちの健康~

 
日 時:20241218日(水)15:0017:0014:50入室開始)
定 員:先着300
方 法:オンラインライブ配信 Zoomウェビナー
参加費:無料
申 込: LinkIcon https://bit.ly/3O07KAk
主 催:健康経営会議実行委員会
共 催:株式会社ルネサンス、一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアム、一般社団法人日本給食経営管理学会
内 容:
◆情報提供◆
「食の選択が地球の未来を守る」~持続可能で健康な食事の新情報~ 
 女子栄養大学 食生態学研究室 准教授 林 芙美 氏 
LinkIcon ※勉強会の詳細はこちらから


あなたの街にも スマートミール!
~自治体管理栄養士対象 健康な食事・食環境研修会~ 実施報告

 
 

 2024923日(月・祝),啓発普及委員会が企画したオンライン研修会「あなたの街にもスマートミール!~自治体管理栄養士対象 健康な食事・食環境研修会~」が開催されました。祝日にも関わらず,全国のみなさまがご参加くださいました。
 
 研修会は,長幡友実委員(京都府立大学)の司会のもと,武見ゆかり代表理事(女子栄養大学)の開会の挨拶で始まり,続いて赤松利恵委員長(お茶の水女子大学)がスマートミールやコンソーシアム,認証制度の概要について説明しました。その後,申請支援を行った経験のある自治体管理栄養士の方々に,地域の健康・栄養課題を踏まえ,申請支援に至った背景や支援を行った際の工夫点などについて,お話いただきました。

 最初に,足利市健康増進課松本和佳子様より,足利市のスマートミール認証支援の取組について,ご紹介いただきました。

 

 
足利市は,栃木県の南に位置する人口 138,925人( 202481日現在)の市です。足利市の健康課題として,脳血管疾患死亡率が全国や栃木県と比べて高いことがあげられ,その原因の 1つである血圧が高い市民も多いという課題がありました。食塩摂取量も全国や栃木県と比べ,高いことがわかっています。
 
 そこで,令和 2年から「あしかが減塩プロジェクト」をスタートさせました。プロジェクトには,小学生向け減塩出前講座,公式 SNSによる情報発信,そして,スマートミール認証支援による食環境整備が含まれます。市の広報紙や WEBサイト,公式 SNSで,応募する事業者を募集しましたが,反応がほとんどなかったことから,担当職員が市内の飲食店をリサーチしたり,市役所内職員のおすすめ事業者を教えてもらい,募集のチラシを持って,直接店舗に出向き,説明しました。
 
 「栄養計算は無理だけど,やってくれるなら」「普段出しているメニューで出せるなら,やってみたい」という声が聞かれる一方で,「カフェ営業なので,取り組むのは難しい」と言ってお断りされることもありました。
 
 第 5回から第 8回の 4年間で, 16事業者打診し, 9事業者が申請し,認証されました。申請にあたって意識した点として,認証のハードルを下げるため,野菜たっぷりメニューを出している店舗や健康志向を売り出している店舗などに声をかけたことです。既存のメニューを少し工夫するだけで,申請することができました。認証後は,認証店舗を市の広報紙や WEBサイトで周知したり,店舗を取材して,お店の方の思いを含めた記事を公式 SNSで紹介したりしています。また,健康教育の教材としてもスマートミールを活用しています。
 
 足利市の「健幸アンバサダー」の養成講座では,スマートミールの提供店のオーナーの方に,スマートミールの説明やスマートミールに対する思いについて,お話いただき,実際スマートミールを試食しました。今後の課題として,事業者に対しては,認証後のフォローや新規認証店の開拓があげられます。また,市民に対しては,スマートミールのさらなる周知があげられます。今後も,店舗と市民が WINWINになるような取組に発展させたいと思います。

 次に,三条市福祉保健部健康づくり課食育推進室大泉千裕様より,新潟県三条市の取組について,ご紹介いただきました。

 

 

 三条市は,新潟県の中央に位置する人口 91,524人(令和 691日)の市です。三条市では,老衰の次に脳血管疾患の標準化死亡比が国より高いという健康課題があり,疾病別一人当たりの医療費でも,循環器疾患が上位にあがります。また,食生活の課題では,食塩摂取量が高いことがあげられます。
 
 そこで,平成 29年度から,「こっそり減塩作戦」など減塩対策ははじめていました。その中で,健康を意識するようになった市民が健康な食事を選べる店を市内に作りたいと思っていたとき,「健康な食事・食環境」認証制度が始まり,三条市でも,平成 30年度から,スマートミールの取組を始めることにしました。
 
 候補店舗の選出では,三条市が認定している地産地消推進店を対象とした食育取組調査の結果を参考にしました。この調査は,健康な食事提供に対する店舗の意向や実施状況を把握するために行っている調査で,毎年 2月に実施しています。この調査で,健康メニューをすでに提供していたり,市の取組に関心を持った店舗に認証制度の説明に伺っています。
 
 認証申請の支援では,メニューの栄養計算や基準を満たすための食材や調理法の提案をしています。また,支援者は市の管理栄養士だけでなく,新潟県栄養士会三条支部の方にも手伝ってもらっています。平成 30年度から始め,基準を満たせそうな店舗数から,認証につながった店舗数の割合は,年によって異なり, 11.1%から 75.0%と幅があり,現在,市内には, 13店舗の認証店舗があります。支援のポイントとしては,食育取組調査で店舗のニーズを把握し,関心のある店舗に働きかけている点があげられます。
 
 課題としては,認証の基準と店舗の意向があわなかったり,スマートミールの認知度をあげてほしいという要望が店舗からあがっています。これらを解決するため,スマートミールの基準が難しい場合は,別の取組(減塩)を勧めたり,スマートミールの利用者を増やすため,職場でスマートミールが利用できるよう,弁当業者に提案をしたいと考えています。

 最後に,沖縄県南風原町国保年金課健康づくり班 具志堅志保様より,南風原町におけるスマートミールの取組について,お話を伺いました。

 

 
 
 南風原町は,那覇市に隣接する町で,県内では唯一海に面していない人口 40,531人の町です( 202310月現在)。南風原町は全国と比較し,総医療費に占める循環器疾患や慢性腎不全の医療費の割合が高く,特定健診受診者では,糖尿病,高血圧症,脂質異常症で治療していますが,検査値のコントロールが悪い状況です。
 
 食生活では,脂質エネルギー比率は高く,野菜摂取量は低いという課題があります。そして,沖縄県民の特徴として,持ち帰り弁当や総菜の利用頻度が高いことがあげられます(週1回以上が44%,週2~3回以上が30.5%)。販売されている弁当の栄養価を調べたところ,平均PFCバランスでは,脂質が46.2%と高く,野菜は平均75g,食塩も平均4gということがわかりました。
 
 そこで,減塩,減脂肪,野菜摂取量アップの取組を行うため,スマートミール認証制度を活用することにしました。スマートミール認証店のスーパーでは,はじめた当初4種類のお弁当でしたが,売れ行きもよいことから,現在, 13種類まで増えています。スーパーのチラシにも,スマートミール弁当の広告が掲載され,今年のチラシでは,健診受診を呼びかけました。
 
 南風原町では,管理栄養士,保健師,行政職が集まり,スマートミールをどのように活用できるかという戦略会議を行っており,食の学習会や特定保健指導など,妊産婦から高齢者までスマートミールを用いたライフコースアプローチを踏まえた保健活動を行っています。たとえば,特定保健指導を受けた 40代男性の方は,スマートミールを週 2回利用するようになったことで, 1年弱で,体重が約 3kg減,中性脂肪,血圧は基準値内になり,メタボが改善されました。
 
 今年の 2月には,沖縄県・沖縄県医師会が主催する健康イベントに,スマートミールを出店したところ, 120個のお弁当が 2時間余りで,完売しました。現在は,南風原町以外の市町の店舗でもスマートミールが販売され,他市町村管理栄養士や保健師からもスマートミールを活用しているという声をいただいています。今後も,地域全体で食環境整備に向けて取組を続けたいと思います。
 

 事例発表後,モデレーター諸岡歩委員(兵庫県企画部計画課)の進行のもと,3人の発表者のみなさまをパネリストとしてお迎えし,パネルディスカッションを行いました。
 まず,事前の質問でもあがった「どのように,店舗を申請に導くか」については,事前のリサーチを行い,意欲のある店舗を把握し,既存メニューから変更でできることを提案したりし,店舗の今あるものを大切にしながら,声掛けをしているとのお話がありました。また,農林課などの他部署や店舗の総菜担当者など,さまざま人を巻き込んで取り組んでいるとの説明がありました。
 次に,評価については,アウトプットとして,販売食数やスマートミールの種類数の増加の他,住民の反応や保健師や食生活改善推進員の関係者が指導やイベントに活用するなどがあげられました。また,アウトカムの評価は難しいという意見はありながらも,健診データの改善や食塩摂取量の減少を確認しているとのことでした。
 最後に,各自治体での制度の維持と発展について,市内には弁当給食を取り入れている中小企業が多いことから,弁当業者に働きかけたい,各種団体を通じてスマートミール弁当を広めたいという意見がありました。また,申請店舗を増やすために,まずは,こっそり減塩から取り組んでもらうことで,意欲をそがないようにし,しばらく取り組んできたところで,スマートミールへの申請のチャレンジを呼びかける工夫をしたいというお話がありました。
 
 武見ゆかり代表理事からの講評では,どの自治体の事例も,地域の健康課題を把握するだけでなく,店舗の状況や店舗のニーズ,いわゆるマーケティングリサーチも行っており,他部署を巻き込んで行っているとのコメントがありました。また,本コンソーシアムの構成団体でもある日本高血圧学会が今後発表する新しい高血圧治療ガイドラインの中で,スマートミールが取り上げられる予定であるといった情報も提供いただきました。
 
 
現在認証されている外食・中食部門認証事業者187のうち,約40%の74事業者が自治体の管理栄養士の支援を受けていることから,今回の研修会を企画しました。今回ご発表いただいた自治体の事例は,スマートミールを活用した地域での食環境整備や保健活動のヒントをたくさんご紹介くださいました。
 スマートミールの啓発普及活動は,コンソーシアムとしても力を入れていきたいと考えていますが,自治体の管理栄養士のみなさまのご協力も不可欠です。またこのような情報共有・意見交換の場を設けたいと思っています。今後とも,どうぞよろしくお願いいたします。
啓発普及委員会委員長 赤松 利恵(お茶の水女子大学)

あなたの街にもスマートミール!
-自治体管理栄養士対象健康な食事・食環境研修会-

終了しました

2024年9月23日(月・祝)  13:30~15:00(開場:13:15)

 
 スマートミールは,一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアムが行っている認証制度で,認証された店舗が提供する栄養バランスの良い食事です。
これまでの認証店舗の中には,自治体の管理栄養士が支援している店舗も数多くあります。
 この研修会では,申請支援を行った経験のある自治体管理栄養士の方々に,地域の健康・栄養課題を踏まえ,申請支援に至った背景や支援を行った際の
工夫点など具体的にお話いただきます。
 スマートミールを初めて聞いた方,申請支援にあと一歩踏み出せない方など,スマートミールに関心がある自治体管理栄養士のみなさんを対象とした研修会です。
ぜひ,ふるってご参加ください。

 
定員になりましたので締切ました。
多くの参加お申込みいただきありがとうございました。
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定 員

280名

参加費

無料

方法

Zoomによるオンラインセミナー

主催

一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアム

企画

健康な食事・食環境コンソーシアム啓発普及委員会

申込

要事前申込 申込〆切9月15日(日)定員になりましたので締め切りました。

 
【内容】

司会

長幡 友実 (健康な食事・食環境コンソーシアム 啓発普及委員会委員/京都府立大学)

開会の挨拶

武見 ゆかり (健康な食事・食環境コンソーシアム 代表理事/女子栄養大学)

スマートミールとは

赤松 利恵 (健康な食事・食環境コンソーシアム 啓発普及委員会委員長/お茶の水女子大学)

自治体からの申請支援の事例発表

松本 和佳子  (足利市健康福祉部健康増進課健康づくり担当 主査)

大泉 千裕   (三条市福祉保健部健康づくり課食育推進室 主査)

具志堅 志保  (南風原町国保年金課健康づくり班 班長)

パネルディスカッション

モデレーター

諸岡 歩 健康な食事・食環境コンソーシアム啓発普及委員会委員/兵庫県企画部計画課

閉会の挨拶

 
研修会参加者対象 事後アンケート  (回答期間:研修会終了後~30日)

終了しました

定 員: 300名 → 500名
参加費: 無料

方法:オンラインライブ配信 Zoomウェビナー
主催:健康経営会議実行委員会
共催:株式会社ルネサンス

一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアム
一般社団法人日本給食経営管理学会

詳細・申込
https://note.com/kenko_info/n/n72d209f16d88
【講演動画・資料公開】
【第6回】2023年12月18日開催:健康経営実践勉強会
「健康経営における食生活改善の取組:自然に健康になれる食環境づくり」



オンラインセミナー(終了しました)

はじめよう!健康な食環境整備に向けた取組
~スマートミールの展開事例から~

オンラインセミナー(終了しました)
はじめよう!健康な食環境整備に向けた取組
~スマートミールの展開事例から~

日本栄養改善学会食環境整備推進委員会主催セミナーは,たくさんの方にご参加いただき,無事終了しました。
事前申込されたみなさま(当日参加,オンデマンド配信)には,アーカイブ視聴のご連絡をメールにてご連絡いたします。
オンデマンド配信の期限は,2022331日です。
今後とも,ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。
食環境整備推進委員会委員長 赤松 利恵

主催 日本栄養改善学会食環境整備推進委員会
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clickするとPDFがダウンロードできます
後援
日本給食経営管理学会・「健康な食事・食環境」コンソーシアム
※外食・中食部門で応募をご検討いただいている方は、 応募の条件では
ありませんが、是非、このセミナーにご参加いただきご応募ください。
日 時 2022(令和4)年1月9日(日)15:00~17:00(14:30開場)
場 所 Zoomを用いたオンライン開催 ※事前申込者に限り,期間限定のオンデマンド配信あり
内 容 講演「自然に健康になれる持続可能な食環境整備推進の動向」 女子栄養大学教授 武見ゆかり氏
シンポジウム「地域・職域における食環境整備の促進に向けて~スマートミール認証事業者の事例紹介~」
説明「外食・中食部門のスマートミールの応募にあたって」
対 象 食環境整備に関心がある方ならどなたでもご参加いただけます。ただし,事前申し込みが必要です。
定 員 280名(先着順)
参加費 無料
参加申込方法 下記のフォームより,必要事項をご入力ください。オンデマンド配信の視聴も事前申込者に限ります。
同じフォームより,お申込みください。 https://forms.gle/frjtTLbjE4FsQn4T8
問合せ先 日本栄養改善学会食環境整備推進委員会
担当:赤松利恵(お茶の水女子大学) E-mail: shokukankyo@gmail.com

 

主催 日本栄養改善学会食環境整備推進委員会
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後援
日本給食経営管理学会・「健康な食事・食環境」コンソーシアム
※応募をご検討いただいている方は、 応募の条件では ありませんが、是非、このセミナーにご参加いただきご応募ください。
日 時 2022(令和4)年1月9日(日)15:00~17:00(14:30開場)
場 所 Zoomを用いたオンライン開催 ※事前申込者に限り,期間限定のオンデマンド配信あり
内 容 講演「自然に健康になれる持続可能な食環境整備推進の動向」 女子栄養大学教授 武見ゆかり氏
シンポジウム「地域・職域における食環境整備の促進に向けて~スマートミール認証事業者の事例紹介~」
説明「外食・中食部門のスマートミールの応募にあたって」
対 象 食環境整備に関心がある方ならどなたでもご参加いただけます。ただし,事前申し込みが必要です。
定 員 280名(先着順)
参加費 無料
参加申込方法 下記のフォームより,必要事項をご入力ください。オンデマンド配信の視聴も事前申込者に限ります。
同じフォームより,お申込みください。 https://forms.gle/frjtTLbjE4FsQn4T8
問合せ先 日本栄養改善学会食環境整備推進委員会
担当:赤松利恵(お茶の水女子大学) E-mail: shokukankyo@gmail.com