一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアムでは,スマートミールのエビデンス構築に向けて,スマートミールに関連した研究を行っています。認証事業者の同意を得たうえで,提出された申請資料を用いて研究を実施しています。その成果をご紹介します。
一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアムでは,スマートミールのエビデンス構築に向けて,スマートミールに関連した研究を行っています。認証事業者の同意を得たうえで,提出された申請資料を用いて研究を実施しています。その成果をご紹介します。
介入効果の検討
| Kawabata T, Nakamura M, Takemi Y, Hayashi F & Yamada T |
|---|
| Impact of a nudge‑based food environment intervention in a hospital convenience store on staff’s food intake and Na/K. BMC Nutrition; 2024.10:113. |
| https://link.springer.com/article/10.1186/s40795-024-00920-3 |
| 病院内コンビニでナッジ手法(配置の工夫や情報提示)を用いた食環境介入を行い,職員の食習慣と尿中指標への影響を検証した。介入の結果,ナトリウム・カリウム比(Na/K比)が有意に低下し,カリウム排泄量や果物・乳製品の摂取量が増加した。特に店舗からの情報提供が行動変容に寄与しており,ナッジを活用した環境整備が職員の健康増進に有効であることが示唆された。 |
| (日本語タイトル:病院内コンビニエンスストアの食環境整備が病院職員の尿ナトカリ比を下げる) |
| Sakaguchi K, Takemi Y, Hayashi F, Koiwai K, Nakamura M |
|---|
| Effect of workplace dietary intervention on salt intake and sodium-to-potassium ratio of Japanese employees: A quasi-experimental study. J Occup Health; 2021.63(1):e12288 |
| 職域での食事介入が従業員の減塩に与える影響を検証した。埼玉県内の2事業所を対象に,1年間にわたり健康的な昼食の提供と栄養教育を実施した結果,介入群では食塩摂取量が10.7gから9.3gへ有意に減少した。対照群との比較においても,食塩摂取量および尿中Na/K比の変化量に有意な改善が認められた。職場での食事提供と教育の組み合わせは,従業員の健康増進に有効であると示唆された。 |
| (日本語タイトル:日本人従業員の食塩摂取量およびナトリウム/カリウム比に対する職場の食環境整備による効果:準実験デザイン) |
Kawabata T, Nakamura M, Takemi Y, Hayashi F & Yamada T
Impact of a nudge‑based food environment intervention in a hospital convenience store on staff’s food intake and Na/K. BMC Nutrition; 2024.10:113.
https://link.springer.com/article/10.1186/s40795-024-00920-3
病院内コンビニでナッジ手法(配置の工夫や情報提示)を用いた食環境介入を行い,職員の食習慣と尿中指標への影響を検証した。介入の結果,ナトリウム・カリウム比(Na/K比)が有意に低下し,カリウム排泄量や果物・乳製品の摂取量が増加した。特に店舗からの情報提供が行動変容に寄与しており,ナッジを活用した環境整備が職員の健康増進に有効であることが示唆された。
(日本語タイトル:病院内コンビニエンスストアの食環境整備が病院職員の尿ナトカリ比を下げる)
日本語解説版
Sakaguchi K, Takemi Y, Hayashi F, Koiwai K, Nakamura M
Effect of workplace dietary intervention on salt intake and sodium-to-potassium ratio of Japanese employees: A quasi-experimental study. J Occup Health; 2021.63(1):e12288
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34731526/
職域での食事介入が従業員の減塩に与える影響を検証した。埼玉県内の2事業所を対象に,1年間にわたり健康的な昼食の提供と栄養教育を実施した結果,介入群では食塩摂取量が10.7gから9.3gへ有意に減少した。対照群との比較においても,食塩摂取量および尿中Na/K比の変化量に有意な改善が認められた。職場での食事提供と教育の組み合わせは,従業員の健康増進に有効であると示唆された。
(日本語タイトル:日本人従業員の食塩摂取量およびナトリウム/カリウム比に対する職場の食環境整備による効果:準実験デザイン)
日本語解説版
認証事業者の実態
| 田丸淳子,佐藤美紀,青木るみ子 |
|---|
| 「健康な食事・食環境」認証制度スマートミール給食部門において更新が認められた事業所におけるスマートミール提供状況; 日本給食経営管理学会誌 2024.18(1 ):7-17 |
| スマートミール認証を更新した134の事業所給食を対象に提供状況を分析した。第2回更新時(2021年度)はコロナ禍の影響で提供食数や割合が減少したものの,8割以上の施設が更新し,オプション項目の認証数は増加していた。一方で星1つの事業所の3割超が停滞している課題も浮き彫りとなった。普及と継続には,認証レベルに応じた具体的な改善提案や,事業者と給食受託会社の連携強化が重要である。 |
| 赤松利恵, 串田修, 高橋希, 黒谷佳代, 武見ゆかり |
|---|
| 外食・中食における「健康な食事・食環境」認証事業者のスマートミールの提供状況と認証継続の課題─第1回更新事業者を対象とした調査結果─ ; 栄養学雑誌 2021.79(1 ):37-45 |
| https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/79/1/79_37/_article/-char/ja/ |
| 外食・中食のスマートミール認証事業者79件を対象に,提供状況と継続の課題を調査した。約7割が更新を希望し,8割以上が認証のメリットを感じていたが,売上の変化は限定的であった。顧客から肯定的な反応を得ている一方,メニュー開発やコスト,認知度の低さが課題であった。継続支援には,メニュー開発のサポートや,制度自体の認知度向上に向けた普及啓発の取り組みが不可欠である。 |
田丸淳子,佐藤美紀,青木るみ子
「健康な食事・食環境」認証制度スマートミール給食部門において更新が認められた事業所におけるスマートミール提供状況; 日本給食経営管理学会誌 2024.18(1 ):7-17
スマートミール認証を更新した134の事業所給食を対象に提供状況を分析した。第2回更新時(2021年度)はコロナ禍の影響で提供食数や割合が減少したものの,8割以上の施設が更新し,オプション項目の認証数は増加していた。一方で星1つの事業所の3割超が停滞している課題も浮き彫りとなった。普及と継続には,認証レベルに応じた具体的な改善提案や,事業者と給食受託会社の連携強化が重要である。
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赤松利恵, 串田修, 高橋希, 黒谷佳代, 武見ゆかり
外食・中食における「健康な食事・食環境」認証事業者のスマートミールの提供状況と認証継続の課題─第1回更新事業者を対象とした調査結果─ ; 栄養学雑誌 2021.79(1 ):37-45
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/79/1/79_37/_article/-char/ja/
外食・中食のスマートミール認証事業者79件を対象に,提供状況と継続の課題を調査した。約7割が更新を希望し,8割以上が認証のメリットを感じていたが,売上の変化は限定的であった。顧客から肯定的な反応を得ている一方,メニュー開発やコスト,認知度の低さが課題であった。継続支援には,メニュー開発のサポートや,制度自体の認知度向上に向けた普及啓発の取り組みが不可欠である。
解説版
スマートミールを用いた研究
| 谷内ななみ,佐藤清香,西田依小里,赤松利恵 |
|---|
| 市販の弁当に含まれる野菜等食材の特徴 ; 栄養学雑誌 2025.83(3): 140-150 |
| 市販弁当の野菜量増加に向け,一般弁当とスマートミール各94食の野菜等重量や調理法を調べた。一般弁当の野菜等重量の中央値は29gであり,スマートミールの基準(140g以上)を満たすものはなかった。また,野菜量が多い弁当ほど価格が高い傾向にあった。出現頻度が高い食材は共通して根菜類であったが,調理法は一般弁当で漬物が多い一方,スマートミールでは少ないという違いがあった。 |
| 田丸淳子,桒原晶子,神田知子,髙橋孝子,赤尾正,宇田淳,市川陽子 |
|---|
| 「健康な食事・食環境」認証制度スマートミール献立における日本食品標準成分表2015年版(七訂)と日本食品標準成分表2020年版(八訂)の計算値の比較; 日本給食経営管理学会誌 2024. 18(2):76-85 |
| 事業所給食のスマートミール献立975種類を用い,食品標準成分表の七訂と八訂による栄養計算値を比較した。八訂での計算値は七訂に比べ,エネルギーは約5%台,たんぱく質は14.1%低かった。エネルギーの低下割合には献立のたんぱく質量が影響していることが示唆された。新旧の計算値が混在する現状において,事業所給食の適切な栄養管理に向けた継続的な検討が必要である。 |
| Sameshima H, Akamatsu R, Hayashi F, Takemi Y |
|---|
| Estimation of greenhouse gas emissions from Japanese healthy meals with different protein sources; Front. Sustain. Food Syst. 2023. 20(7) |
| スマートミール認証を受けた健康食509食を対象に,たんぱく質源の違いによる温室効果ガス(GHGE)排出量を推定した。1食(650kcal換算)の平均排出量は1044.7gであったが,最小値と最大値には約10倍の開きがあった。特に鶏肉を用いた献立は排出量が低い傾向にあった。同一の栄養基準であっても,食材の選択次第で環境負荷を大きく低減できることが示唆された。 |
| (日本語タイトル:たんぱく質源の食材が異なる健康な食事の温室効果ガス排出量の推定) |
日本語解説版 |
| 鮫島媛乃, 赤松利恵, 林芙美, 武見ゆかり |
|---|
| 環境負荷が少ない健康な食事の食品群別使用量─窒素フットプリントを用いた分析から─; 栄養学雑誌 2022.80(6 ):307-316 |
| スマートミール509食を対象に,窒素フットプリント(NF)を用いて環境負荷の少ない健康な食事の特徴を分析した。解析の結果,1食あたりのNFには大きな幅があり,いずれの群でもたんぱく質源食品のNF占有率が最も高かった。負荷が最も低い群は,肉類の使用が少なく,魚介類や大豆製品,いも類,藻類などの使用量が多い傾向にあった。健康な食事の環境負荷を抑えるには,肉類以外の選択が重要である。 |
谷内ななみ,佐藤清香,西田依小里,赤松利恵
市販の弁当に含まれる野菜等食材の特徴 ; 栄養学雑誌 2025.83(3): 140-150
https://doi.org/10.5264/eiyogakuzashi.83.140
市販弁当の野菜量増加に向け,一般弁当とスマートミール各94食の野菜等重量や調理法を調べた。一般弁当の野菜等重量の中央値は29gであり,スマートミールの基準(140g以上)を満たすものはなかった。また,野菜量が多い弁当ほど価格が高い傾向にあった。出現頻度が高い食材は共通して根菜類であったが,調理法は一般弁当で漬物が多い一方,スマートミールでは少ないという違いがあった。
田丸淳子,桒原晶子,神田知子,髙橋孝子,赤尾正,宇田淳,市川陽子
「健康な食事・食環境」認証制度スマートミール献立における日本食品標準成分表2015年版(七訂)と日本食品標準成分表2020年版(八訂)の計算値の比較; 日本給食経営管理学会誌 2024. 18(2):76-85
事業所給食のスマートミール献立975種類を用い,食品標準成分表の七訂と八訂による栄養計算値を比較した。八訂での計算値は七訂に比べ,エネルギーは約5%台,たんぱく質は14.1%低かった。エネルギーの低下割合には献立のたんぱく質量が影響していることが示唆された。新旧の計算値が混在する現状において,事業所給食の適切な栄養管理に向けた継続的な検討が必要である。
全文PDF
Sameshima H, Akamatsu R, Hayashi F, Takemi Y
Estimation of greenhouse gas emissions from Japanese healthy meals with different protein sources; Front. Sustain. Food Syst.
2023. 20(7)
https://doi.org/10.3389/fsufs.2023.1232198
スマートミール認証を受けた健康食509食を対象に,たんぱく質源の違いによる温室効果ガス(GHGE)排出量を推定した。1食(650kcal換算)の平均排出量は1044.7gであったが,最小値と最大値には約10倍の開きがあった。特に鶏肉を用いた献立は排出量が低い傾向にあった。同一の栄養基準であっても,食材の選択次第で環境負荷を大きく低減できることが示唆された。
(日本語タイトル:たんぱく質源の食材が異なる健康な食事の温室効果ガス排出量の推定)
日本語解説版
鮫島媛乃, 赤松利恵, 林芙美, 武見ゆかり
環境負荷が少ない健康な食事の食品群別使用量─窒素フットプリントを用いた分析から─; 栄養学雑誌 2022.80(6 ):307-316
https://doi.org/10.5264/eiyogakuzashi.80.307
スマートミール509食を対象に,窒素フットプリント(NF)を用いて環境負荷の少ない健康な食事の特徴を分析した。解析の結果,1食あたりのNFには大きな幅があり,いずれの群でもたんぱく質源食品のNF占有率が最も高かった。負荷が最も低い群は,肉類の使用が少なく,魚介類や大豆製品,いも類,藻類などの使用量が多い傾向にあった。健康な食事の環境負荷を抑えるには,肉類以外の選択が重要である。
解説版
スマートミール研究成果の活用
| 研究代表者:林芙美 |
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| 「『健康な食事』の基準の再評価と基準に沿った食事の調理・選択に応じた活用支援ガイドの開発」:厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)2020-2022 |
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本ガイドは,健康寿命の延伸や生活の質の向上に欠かせない「健全な食生活」の実践を支援するために作成された。栄養バランスの整った食事の具体的な方法を提示するだけでなく,食料自給率や食品ロス,気候変動といった地球環境への影響にも着目しているのが特徴である。個人の健康増進と環境負荷の低減を両立させた持続可能な食選択を,ライフスタイルに合わせて無理なく進めるための具体的な一歩を提案している。 |
「『健康な食事』の基準の再評価と基準に沿った食事の調理・選択に応じた活用支援ガイドの開発」:厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)2020-2022
https://llab.eiyo.ac.jp/shokuseitai/kenkounasyokuji/
本ガイドは,健康寿命の延伸や生活の質の向上に欠かせない「健全な食生活」の実践を支援するために作成された。栄養バランスの整った食事の具体的な方法を提示するだけでなく,食料自給率や食品ロス,気候変動といった地球環境への影響にも着目しているのが特徴である。個人の健康増進と環境負荷の低減を両立させた持続可能な食選択を,ライフスタイルに合わせて無理なく進めるための具体的な一歩を提案している。
日本語解説版
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解説版
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